東筑摩郡波田堰土地改良区｜水土里ネット 波田せぎ｜水路の維持管理｜農村環境保全活動｜水配管理業務｜長野県東筑摩郡
用水路 遊歩道
波田堰（はたせぎ）は、 雄大な日本アルプスの最高峰穂高、槍ヶ岳に源を発し、深山の渓流を集め景勝上高地を経て松本平で犀川に注ぐ梓川から、梓川頭首工で取水し、上海渡分水工から分水された水を、波田の田んぼや畑に必要な水を運ぶ大切な水路です。
河岸段丘の地形”松本市波田地区”の中段を流れる波田堰は、親水公園があり、水面から水路が見えるようにと水路の上にあずま屋をつくり、ビオトープ、絶滅危惧種�脅錣離ぅ肇發魄蕕董△修靴匿綣屬鮴瀉屬掘⇒邵垢量気た縅�での小水力発電の実証実験もしています。
波多腰六左翁
（開鑿のあゆみ）
1. 寛政年間（1820年代）六左翁の曾祖父、幾弥翁が梓川より引水を計画するも、下流５８ヶ村の同意得られず断念。
2. 天保年間（1840年代）に祖父（実父）八蔵翁と先考（叔父）粂蔵翁と共に、木曽笹川より境峠を経由して、梓川へ注ぎ、下流で換水として取水しようと計画したが、木曽は大藩尾張藩領であり小藩松本藩は諍いを恐れて許可せず今一歩のところで挫折、断念。
3. 文久2年（1862年）実父八蔵翁病気の為庄屋を引き継いだ六左翁は、下波多村農民の窮状を見るに忍びず敢然として、再び梓川より引水を決意す。天領和田村を始めとする下流諸村の同意を得る為、日夜奔走し、遂に説得に成功。最期迄難色を示した松本藩の役人達も、翁の熱意にうたれ、渋々乍らも開鑿を許可する。
4. 明治6年（1869年）初めて通水に成功するも各所で、堰崩落す。翌春迄に大補修す。
5. 明治7年（1870年）官営による維持管理の不利を悟った県は民営移管を提唱、六左翁これを引受ける。
明治15年（1877年）迄に堰各所の大補修を繰り返し乍らも２００町歩の開田に成功す。
6. 明治16年3月1日、堰維持の為の「波多堰維持法案49箇条」と諸帳簿、施工絵図面等一切を添えて波多村戸長に引き渡す。
「波田堰開鑿記念之碑 竣工記念」誌より
